どのように革靴をお手入れすれば良いか、分からない!!
以前、お手入れして失敗してしまった事がある。
何だか難しそう!!
なかなか時間がなくて、お手入れをしたことがない…。
そのような経験をしたことが、あるのではないでしょうか?
どうしたら良いか分からないから、ほったらかしにしている。
そんな方にも、簡単で靴を長持ちさせるような「お手入れの仕方」をお伝えします。

革靴 お手入れ方法
目次
【お手入れに必要な道具】
まず靴のお手入れをするのに、いくつか必要な道具が必要です。
簡単な「簡易的なお手入れ」とより「本格的なお手入れ」によって、必要な道具も変わってきます。
まずは「簡易的なお手入れ」に必要な道具からご紹介しましょう。
「簡易的なお手入れ道具」
・雑巾
・ハンドクリーム
・布
このグッツなら自宅に揃っているもので、簡易的な靴のお手入れができます。
外で歩いてホコリや泥などの汚れを落とし、汗をかいた靴を衛生面でキレイに保つことはできます。
また乾燥した革に栄養与えて状態をよくすることにもつながります。
少なくとも、この4点セットは最低限必要です。
次は、「本格的なお手入れ」に必要な道具からご紹介しましょう。
「本格的なお手入れ道具」
・靴用ブラシ
・靴用クリーナー
・靴クリーム 乳化性&油性(各色)
・布
・防水スプレー
これらは、市販で一般的に売られている靴お手入れ用品の一部です。
特に靴用ブラシと靴クリームは、最低限必要になってくるかと思います。
簡易的なお手入れでご紹介した『歯ブラシ』と『ハンドクリーム』は、この『靴用ブラシ』と『靴クリーム』の代替品としてご紹介しました。
またクリーナーは、以前に塗った余分なクリームや汚れなどの油分を取り除く効果があります。
これを使えば、よりキレイにお手入れ前のお掃除ができます。

革靴 お手入れ方法
【お手入れの仕方】
(革靴の場合)
【簡易的なお手入れ方法】
本格的なお手入れの仕方を説明する前に、「簡易的なお手入れ」の方法をご紹介します。
・歯ブラシ
まず自宅にある歯ブラシを使って、外でついたホコリをブラシで取り除きます。
歯ブラシなら、細かい部分の汚れも取れやすいので、キレイにブラッシングをしましょう。
・雑巾
次に水をよく絞った雑巾で、靴の全面を拭きます。
靴の表面は外の汚れが多くついてしまいます。
ホコリだけではなく、泥や不衛生な汚れもついてしまうこともあります。
しっかりと表面がキレイになるように、拭き取るようにしてください。
水分が革に染み込み過ぎないように、しっかりと雑巾を絞ってから拭くように注意しましょう。
場合によっては、革にシミ跡が残ってしまう場合もあります。
次の工程に進む前に、しっかりと乾燥させることも重要です。
また忘れてほしくないのは、靴の内側(中敷き・ライニング部)の拭き取りです。
靴を一日中履いていると足から汗が出ています。
洋服だと洗濯して洗い流せますが、革靴の場合はそうはいきません。
よって、しっかりと内側も水拭きして汗を拭き取るようにキレイにしましょう。
・ハンドクリーム
靴の表面がブラシと雑巾でキレイになったところで、革に保湿力を高めるように、栄養を与えたいと思います。
通常であれば革靴専用の靴クリームがもっとも望ましいですが、自宅になければハンドクリームを靴クリームの代わりに使いたいと思います。
革は動物の天然素材なので、私たちに使っている保湿クリームでも代わりになります。
(個人的な代替え案なので、使用する場合は自己責任でお願い致します。)
濡れた雑巾で汚れを拭き取ったのち、靴を乾燥させると、表面がカサカサになっていると思います。
布や手を使って、革の表面が潤うようにクリームの塗ってあげましょう。
革が潤って、蘇ってくることを感じることができます。
・布
最後に布で、乾拭きをします。
革の表面に残った余分なクリームを拭き取って、磨きます。
靴の状態が良くなったことと思います。
【本格的なお手入れ方法】
次に、「本格的なお手入れ」の方法をご紹介します。
*今回は、モラルコード ダブルモンクストラップをお手入れします。
AUGUST オーガスト コニャック
グッドイヤーウェルト メンズシューズ

お手入れ前の状態

お手入れ前の状態:つま先が擦れている。

お手入れ前の状態:踵も擦れている。

お手入れ前の状態:全体的に擦れた跡がある。

お手入れ前の状態:全体的にオイルが飛んでいる印象。

今回使う「革靴お手入れ用品」
・靴用ブラシ
まず靴用ブラシを使って、外でついたホコリをブラシで取り除きます。
ブラシを全面に当てて、特にウェルト部分はホコリや泥が付きやすいので入念に。
歯ブラシなら細かい部分の汚れも取れやすいので、歯ブラシも上手く使い分けてもいいです。

お手入れする際には、シューキーパーを入れて行うと靴が伸びでやりやすい。

日ごろ付着したホコリや汚れをブラシで丁寧に取り除く。

穴飾りの中もホコリや汚れが入りやすいので、丁寧にブラッシングする。

ウェルト部分(コバ)は、小さなブラシで汚れを取るようにする。
・雑巾
(簡易的なお手入れ方法と同文)
次に水をよく絞った雑巾で、靴の全面を拭きます。
靴の表面は外の汚れが多くついてしまいます。
ホコリだけではなく、泥や不衛生な汚れもついてしまうこともあります。
しっかりと表面がキレイになるように、拭き取るようにしてください。
水分が革に染み込み過ぎないように、しっかりと雑巾を絞ってから拭くように注意しましょう。
場合によっては、革にシミ跡が残ってしまう場合もあります。
次の工程に進む前に、しっかりと乾燥させることも重要です。
また忘れてほしくないのは、靴の内側(中敷き・ライニング部)の拭き取りです。
靴を一日中履いていると足から汗が出ています。
洋服だと洗濯して洗い流せますが、革靴の場合はそうはいきません。
よって、しっかりと内側も水拭きして汗を拭き取るようにキレイにしましょう。
・靴用クリーナー
靴用クリーナーは、市販されている靴専用クリーナーです。
濡れ雑巾で取れないような汚れは、クリーナーを使って取り除いてください。
以前より付着している古くなった靴クリームやワックス、汗(塩分)などの頑固な汚れを取るためには、このような専用のクリーナーは非常に助かります。余分なワックスなどを取り除くと、通気性も良くなります。
特に油性クリームは時間が経つと固くなるので、濡れた雑巾ではうまく取り切れないでしょう。
そんなときには、クリーナーを使ってお手入れをしてみてください。

M.MOWBRAY(モゥブレィ)の靴用汚れ落としを使います。 水性なので皮革に優しく汚れ落ち抜群です。

汚れと一緒に汗や古いクリームも落とすので、通気性も良くなります。

革靴全体をクリーニングします。汚れを一旦取り除いてしまいます。

左側がクリーニング前・右側がクリーニング後

私は革底部分もクリーナーでキレイにしてしまいます。

クリーニング後、乾燥させます。 シミにならないように全体的にクリーニングを行ってください。

クリーニング後:スッキリしたマットな状態。

クリーニング後:スッキリしたマットな状態。
・靴クリーム 乳化性&油性(各色)
靴の表面がキレイになったのち、革の状態を長持ちさせるために靴クリームをつけます。
ハンドクリームでも代用できるとお伝えしましたが、用意ができるのであれば靴専用のクリームの方が効果的です。できれは、靴専用クリームを使用することをオススメします。
靴クリームには、主に乳化性と油性の2種類があります。
「乳化性クリーム」は、柔らかく・匂いも弱く、自然な革のツヤを出せます。
一方「油性クリーム」は、一般的なワックス(靴墨)で固く・匂いも強いがパッとキレイなツヤを出せます。
より本格的な方法だと、これらの両方を使い分けて、更に光沢を求めて少量の水滴を使ってより鏡のような光沢を追及することもできます。
本当に「お手入れ」を極めたい人は、是非研究してみてください。

乾燥後に、乳化性クリームで革に栄養分を与えます。 今回は、SAPHIRサフィールのマロン・ブラウンを使います。

革靴のお手入れ、靴磨きで人気の高いフランス製高級シーケアブランド「SAPHIR:サフィール」

一度クリームを蓋などで馴染ませてから、靴に塗っていきましょう!

薄く優しくクリームを伸ばしながら、靴の全体に丁寧に塗布します。

全体にクリームを塗り込んでから、布で軽く拭くとキレイなツヤが出てきます。

左側がクリーム塗布後・右側がクリーム塗布前

左側がクリーム塗布後・右側がクリーム塗布前

私は、革底にも同じクリームを塗ってしまいます!

手前はクリーム塗布後・奥はクリーム塗布前
・布
(簡易的なお手入れ方法と同文)
最後に布で、乾拭きをします。
革の表面に残った余分なクリームを拭き取って、磨きます。
靴の状態が良くなったことと思います。
・ブラッシング
さらに靴用ブラシで余分なクリームを拭き取っていきます。
磨きも掛かって、ナチュラルなキレイなツヤがでます。

丁寧にブラッシングを行います。

余分なクリームをブラッシング取り除くと、ツヤが出てきます。

油性クリームをつま先と踵に塗って更にツヤを出します。 今回はSAPHIRのニュートラルを使います。

水を用意しておきます。

つま先部分に油性クリームを塗ります。

油性クリームを薄く伸ばした後に、水滴を垂らして磨きます。 この作業を繰り返すことで強いツヤ感が出せます。
・完成

革靴お手入れ完成

革靴お手入れ完成

革靴お手入れ完成

革靴お手入れ完成:防水スプレーをオススメします。 雨や汚れが付きにくいので便利です。 (AMEDAS:アメダス 日本製コロンブス社)
まとめ
革靴のお手入れの一番の目的は、まず靴を清潔な状態に保つことです。
その次に、日ごろ付着した汚れを落とした状態に栄養を与えてあげること。
更にツヤを出したりと磨きを掛けれたら最高です!
私たちの足は、思った以上に汗をかいています。
洋服を選択するように、革靴を洗濯機で洗うことはできません。
洗剤で洗うことはできなくても、濡れた雑巾で靴の内側を拭くことはできます。
汗をそのまま放置して、また翌日履いて出かけるよりも、一日おいて乾燥させることも重要です。
「毎日同じ靴を履かない方がいいよ!」って、聞いたことはありませんか?
それは汗が乾ききる前の湿った状態で、また一日中履くと靴の中が不衛生な状態になるからです。
まずは、
靴の中を少しでも清潔に保つ
ことを心掛けるようにしましょう。
その先に、
革靴の表面についた汚れを落とし、革に栄養を与え、見た目をキレイに
お手入れしてみてください。
革の艶を引き立てる市販の専用クリームなど
よりプロ級のお手入れ方法も様々です。
今回は、まず毎日なるべく履かずに
靴の中(内側部)を清潔に保つこと。
これが最終的に「足の匂い」を防ぐことにつながります。
ぜひ、試してみてください。